大切なものづくり
はじめまして、SPINNA BAMBOOの平岡と申します。
毎日厳しい暑さが続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
通勤するだけで汗だくになりますよね。
新型コロナも第5類になり、日常も戻り街に活気が溢れてきました。
嬉しい反面あんなにスカスカだった電車も満員電車に戻りましたね~
最近友人に聞いたのですが、
満員電車のストレス値は兵士が戦地に向かうときの値よりも上回っているそうです。
日々の働き方も変化してきていますが、
まだまだ日本は時間に縛られた働き方なのだと思いました。
上手にリフレッシュしながら今年の夏も楽しんでいきましょうー!!
ものづくりの仕事
私たちSPINNA BAMBOO の3大サービスと言えば、
それは「プロジェクトマネジメント」「設備設計(設備工事)」「造作家具」です‼
どれも、お客様と打ち合わせしながら完成形を作り上げていくのですが
工事現場を監理する事で、構築プロセスを肌で感じられる「PM」や「設備設計(設備工事)」とは違い
「造作家具」については、<家具図面の完成>から<家具の納品>までを外部の工場でおこなう為、
その中間にある制作のリアリティを想像し辛いと思っていました。
極端に言えば、図面が自動的に具現化されているかのような錯覚さえ感じてしまいます。
「そんな事では、ものづくりのプロ集団であるBAMBOOの一員は務まらん!」と、いう事で
バンブー社長が、私たち社員とお得意先の若手デザイナーを数十名を連れて
弊社が発注している木工場の、日帰り見学バスツアーを実施しました。
お得意先を、ご案内しておきながら、
私が「超勉強になっちゃいました!」というのも恥ずかしいですが、それが本音です。笑
工場で汗をかきながら、一生懸命に、丁寧に働く姿を目の当たりにして
普段日常で使っているものは、人の手よって生み出されていることを改めて実感し、
職人さんへの感謝や、ものづくりの大切さを改めて実感しました。
それは、知識や経験の価値以上に、
私が、より自分の仕事に誇りを持てた、とても素晴らしい体験でした。
今回、初めてのコラムを書かせて頂く事になりますが、
少しでも、私のこの感動を皆様にお伝えできれば嬉しく思います。
ものづくりの現場
工場に到着してまず驚いたのが、その綺麗さです。
最近リニューアルされたようで、外装も内装も美しくデザインされており
イメージしていた「ザッ!工場」とは全く違う、おしゃれなアトリエという感じでした。
<フラッシュ構造の組み立て方>
フラッシュパネルという組み立て方を実際に見学しました。
小角材を格子状に組んだものの両面に、板などを張ったものです。
無垢の板より軽く、反りにくいので、家具によく使われているそうです。
例えば….箪笥、カラーボックスやドアなど。
芯材を造る工程→角材断裁~木枠(芯材)組み~板を両面張り合わせの様子。
貼り合わせたものをプレスし圧着させ、断面に同じ素材の板を張り合わせ研磨して完成。
板を接着税で張り合わせていく事で、面積の大きいく強度の増した材料となる上、
無垢材よりリーズナブルな為、様々な部位に使用されています。
フラッシュ構造の他にも、用途によって色々な種類の材料があるぞ。
・ランバーコア合板(矧ぎ合わせた無垢の小角材を芯材として、その両面に練付合板などを張ったもの)
・ハニカムコア合板(蜂の巣のような六角柱が並んだハニカム構造)
・パーティクルボード構造(木材を小削片に粉砕し、乾燥後に接着剤と混ぜて加熱圧縮した板)
<板のジョイントの方法>
板と板のつなぎ合わせを実際に見学。
ジョイントする部分に穴をあけ金具を差し込み連結することができます。
また取り外しも簡単にできるのが特徴のようです。
ジョイントの作業時間が大幅に削減されればコストダウンにもつながります。
<木の種類とメリット・デメリット>
最後に木の種類について学びました。
木のサンプル帳を見せていただきながら、
無垢材、挽板、突板、化粧合板の違いと造るものによって
どの種類が適しているのかもとても分かりやすく教えていただきました。
天然木(突板)に代替えされる建材として
メラミン化粧板(簡単に言うと紙と樹脂でできたプラスチック板)があり、
硬質で傷や汚れに強く扱いやすい為、表層材として一般的に広く使われています。
私も、今まで造作家具といえばメラミン仕上が基本だという印象を持っていましたが、
今回、素材ごとの特徴や、美しさ、その価値観を相対的に知る事ができました。
これからは、より広い選択肢を持って、お客様との打ち合わせに役立てられると感じました。
天然素材には、加工や取り扱いの難しさと同時に自然の美しさがあるぞ。
木による健康面での効果も科学的に証明されている。
国土面積の7割が森林の俺たち日本人は、古くから木材を自然の恵みとして共に生きてきたからな。
大切なものづくり
冒頭でもお伝えした通り、工場内は清潔感があり整頓されているのがとても印象的でした。
整備された場所で作業するからこそより良い品質の家具が提供できるのだと思いました。
また、木目ひとつにも表情があり場所により使い分けられていることを知りました。
今後、木工家具に触れる機会は沢山あると思うので、木の仕様について意識してみたいと思います。
ものづくりと同じように、工場見学でも・丁寧にご案内して頂いた皆様、
本当に大変にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
教えていただいたことを、知識だけに留めることなく、
仕事はもちろん、これからの私の人生に活かしていきたいと思います!!
入社1年目、毎日が新鮮で良い経験を積ませてもらっています。
仕事を通して学ぶ環境が目の前にあるからこそどこまでも貪欲に吸収し、日々を楽しみたいと思います。
木目もひとつひとつ模様が違うように、齢を重ねるごとに味わい深い人間になれることを目指しつつ。
最後まで読んで下さりありがとうございました~
平岡 絢
株式会社SPINNA BAMBOO プロジェクトマネージャー
広告代理店でのプロモーション営業・建設関係のコンサルティング会社を経て
2023年5月 株式会社SPINNA BAMBOOへ入社しました。
これまでの経験を活かしつつ、新たな世界におけるプロフェッショナルな仲間に学び、
持ち前の吸収力と行動力を持って、常にお客様の満足度を最優先とした仕事を心がけています。