”働く”を心地よくできる場所

こんにちは、バンブー社長です。
今回は、長年渋谷の「まちづくり」に関わっていらっしゃる
東急株式会社の田井さんに執筆して頂いたコラムを紹介します。

田井さんは昨年末に娘さんが誕生して、現在は育児休暇中です。
おめでとうございます!! ^^🎊🎊🎊
そして育児休暇という選択をされた事に対して、心からの尊敬と応援の気持ちを持ちました!
さらに、そんな超絶に幸せな時期にも関わらず執筆にご協力頂けた事には本当に感謝です。


「まちづくり」という観点で「働く」を捉えてきた長年のキャリアと、
今まさに、幸せな暮らしの分岐点を迎えた田井さんの想いが詰まった素敵なコラムです。

「働く」の好機

まちづくりに携わる者として
1日の3分の1を占める“働く”についてのあり方は大きなテーマです。

3分の1と決め付けるのも正しくないかもしれませんが、
暮らしにおいて一定の時間を占める“働く”をコントロールできると素敵ですよね。

みなさまはどのような働き方が理想ですか?
働く場所や時間を選択できていますか?


振り返ると、この10年で働き方に対する社会の考え方は多様化し、
特にCOVID-19以降はその変化が加速しました。
一般企業での働く場所や時間に対する選択もかなり柔軟になってきています。

場所という視点では、オンラインが広がり、
自宅やカフェ、シェアオフィスなどで働くことが当たり前になり、
オフィス不要論なんて言葉が散見されたこともありました。

10年前は、ノマドワーカー(この言葉が懐かしい。笑)と言うと、
“意識高い系”と揶揄されることも多くありましたが、
今ではそういった働き方が当たり前になりつつあります。


また、オフィスの利用方をみていても、
オフィス想定のフロアは、執務スペースのほかに、
カフェやプレイルーム、ジム、スタジオなど、
これまでは想定されていなかった用途に利用されています。

これらの働き方の多様化の動きはさらなる進化が想定されていますが、
個人的には、これまでの「“働く=8時間労働@オフィスビル”をどう拡張するか?」という視点での働き方の改革から、
今後は「暮らし全体の中に“働く”をどう組み込むか?」という視点での議論が加速すると感じています。

このような中で、場所を提供することを生業にする私としては、
「“働く”を一番心地よくできる場所」を個人のその時々の状況に合わせ選択できる環境を整えることが重要と考えています。
そして、このことが個人の幸福度と、社会全体としての生産性向上や発展を後押しするのではないかと。

というのも、これまで私が働く中での“好機”はどんな時だったかを思い返すと、
自らが最も心地よく過ごせた時であり、そのシーンは日常の暮らしの中に紛れていたからです。


例えば、
旅先で温泉に入りながら考えたプレゼンが良い方向に進んだり、
夜桜の下、焚火を囲んで議論した内容がチームの業務改革に繫がったり、
フットサルの合間に考えたアイデアがリニューアル企画を前進させたりしました。

また、悩んだ時はiPhoneだけ持って某展望台に行くと頭が整理されます。
もちろん、朝早くに誰もいないオフィスで、集中してスケジュールを引く時間も好きです。

「働く」の選択肢を増やす

現在、私は頼もしい同僚に支えられ、
”働く”に対して「育休」という選択肢をとりました。

そして、
復帰後はどのように働くのが理想か?
同僚が理想的に働くにはどうするべきか?
プロジェクトをどのように進めるとより良い方向に進むのか?

と、自宅にて愛娘を抱っこしながら考えています。

まだまだ、ひとりブレスト中ですが、
今このタイミングだからこそ意味のある、重要なことだと感じています。

みなさまは、どんな時にどのような場所で“働く”ことが理想ですか?
また、どのような選択肢があれば、理想の働き方を実現できますか?

私は渋谷というフィールドをひとつのロールモデルとして、
選択肢を増やしていきたいと考えています。

こんな時こんな場所があればいいのに!

そんな思いがあればぜひお声掛けください。

まちづくりに携わる中で、できるだけ多くを実現していきたいと思います。

田井 栄次郎

東急株式会社にて渋谷のまちづくりに従事。
再開発等の仕込み業務、REIT物件の運用業務を経て、
渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)プロジェクトを推進中。
転勤族で、北は青森~南は長﨑まで(小学校4つ、中学校2つ、高校2つ)を転々としてきたからこそ、“地元”と呼べる場所をたくさんつくって、それを繋げることで素敵なことが起きるのでは?
そんな気持ちで、日々のまちづくりに携わっております。

自らが楽しむことが、訪れる方々がワクワクするまちづくりに繫がるはず。と信じて。

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