チョンマゲ頭のひと悶着
yusuke_niimura
こんにちはバンブー社長です。
私は以前、不動産系列の工事会社に勤めていました。
その当時は、工事現場の管理をする人間が不足しており、
社員のみではとても対応しきれず、何人もの派遣社員を雇って裁くしかありませんでした。
思考停止のオジサン
今だから言えますが、その人達の仕事レベルは酷いものでした。
①現場のカギを開ける。
②ぼーっと、突っ立っている。
③現場のカギを占める。
この3点において、彼らはプロ中のプロでした。
但し、図面や工事条件などは、何一つ頭に入っていないので
誰かに何か質問をされると、僕にそのまんま電話報告するだけです。
「こんな事を言われました。では、お願いします。以上」
そんな人達を使って、何案件も同時に
現場をコントロールしなければならない時期がありました。
さて、このボケーっと突っ立っているだけオジサンは、
そういう世界にだけ生息している生き物なのでしょうか？
例えば、こんな人
「自分が理解していない事を人に頼む人」
「自分に責任が無いことを大前提としながら、勝手な意見だけを言う人」
「何事にも、できる限り我関せずでいようとする人」
あははははは。
いるいる。いっぱいいる。
いたる所にいますね。
他責思考で仕事している人間は、
どんな、一流企業の正社員であろうと、
そこで、どんな役職についていようと、
ボケーっと突っ立っているだけオジサンと、なんにも変わりませんよね。笑
それは、ある意味では、
そういう人が顧客側にいようが、下請け側にいようが、同僚にいようが、
上手にバランスをとりながら、自分は自責思考で仕事を達成する。
そして、あたかも何事も無かったかのように振る舞っている。
そんな人達が、思考停止オジサンのキタナイお尻を拭いてあげている証拠です。f^_^;
おっと失礼。
少々、お下品な言葉を使ってしまいました。
自分で考える若者
冒頭の、工事現場を委託した派遣社員の話に戻ります。
派遣社員のうちの一人、A君は
その中においても、知識も経験も浅い若者でした。
僕がＡ君に委託した案件は、
某不動産管理会社が元請のオフィス構築工事です。
（つまり、不動産管理会社の下請けとして施工をする仕事）
それで、その元請の監督がね、、
これまた頑固な爺さんで、偏屈なお人柄だったんですよ。
ある日の現場朝礼の事でした。
職人（塗装屋さん）の髪型が気にくわないという理由で
「下品な奴は、現場に入場させない。」と主張しだしたのです。
その職人は、ロン毛2ブロックのチョンマゲ頭だったんです。
※LA・LA・LA Love Song 時代の久保田利伸です。
（よろしければ、ここからのBGMに。笑）
おいおいおいおい。。
いくら何でも、職人の髪型にデザインレギュレーションはいらんだろうが！
こんなのは、理不尽極まりない価値観の押し付けですが、
こういうアホと話し合っても時間と労力の無駄でしかないので、
普段ならば僕が適当に妥協して、さっさと終わらせる話です。
ただし、運の悪いことに、
その日は、そのチョンマゲが仕事をしないと、
翌日からの工程に結構な悪影響がでる状況でした。
つまり、この状況を今すぐに打破して、
速攻で解決する必要がありました。
さあ、現場経験も建築知識もないA君は、どうする？？
ちなみに、もしあなただったら、どんな解決策を思いつきますか？
A君から、僕に報告の電話がかかってきたのは、
朝礼から3時間程が過ぎた、12:00前くらいでした。
＜A君からの報告＞
朝の朝礼で、監督からこんな事を言われてしまいました。
でも、今日のタスクを完了させるには、
チョンマゲさんの戦力が必要だと思いまたので
ジーンズメイトで1500円の帽子を買ってきてかぶらせました。
今日一日、その帽子を絶対にとらない事を約束して
改めて現場への入場をお願いしたら、何とか許可してもらえたので、
今は予定通りの工事が進められいる状況です。
午前中、バタバタしてしまい事後報告になってしまってスミマセン。
許可もとらずに帽子を買ってしまったのですが、
これは、現場経費として精算できますでしょうか？
この素晴らしい報告に感動した事を、今でも鮮明に覚えています。
先のことまで考えて、
今日の時点で必須のゴールを理解した。
解決方法を自分で一生懸命考えて、
判断し自己責任で行動した。
朝一番でそんなアクシデントがあれば、
相当バタバタだったのは想像できます。
その中で、適切な優先順位で仕事を裁いた。
※その結果報告が遅れた。
経費処理なんて、、
New Eraで1万円のキャップ買ってもOKに決まっているだろうが。
後日、A君は、チョンマゲがその日の昼飯をオゴってくれた事を
とても嬉しそうに教えてくれました。笑
きっと、めちゃくちゃ美味しかったんだろうね。^^
新村裕介
株式会社SPINNA BAMBOO 代表取締役
飲食店の調理師、店舗の工事会社、大手不動産系列の建築デザイン会社、大手什器メーカーのPM部門を経て、
2022年8月 株式会社SPINNA BAMBOOを設立。
ブランドショップの工事担当から、オフィスづくりの法人営業、ビル改修のコンストラクションマネージャー、
総予算100億円を超えるオフィス移転のプロジェクトマネージャーまで、多種多様な実績を積んできました。
この長年の経験を活かして、常にプロジェクトの入口から出口までの一気通貫した全体視野を持ちながらも
それぞれのステージに必要な役割に特化した、専門性の高いパフォーマンスを発揮します。
また、某大手IT企業での総務マネージャー経験もある為、インハウスの目線で課題を掴む事も得意です。
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