乗り遅れたら詰む時代 ~DX推進~

オフィスのDX推進
バンブー社長

こんにちは、バンブー社長です。
今までは建築プロジェクトのニッチなコラムばかり書いていたので、
もう少し幅広い視点での情報発信も増やしていこうかと思いました。

そこで、今回はDX推進をトピックにしました。
 ・その本質って何なの? 
 ・企業やワーカーにもたらす影響は?

私なりの考察を整理してみました。

DX推進とは

私は、何十社ものオフィス構築プロジェクトに関わってきました。

企業によって、オフィスに求める期待や、その存在意義、
そして、構築プロセスへのポリシーが異なることを、いつも興味深く感じています。

特に温度感が違うのはDX推進についてです。
つまり、デジタルトランスフォーメーションへの意識、投資への意欲ですね。

 ▶ 最重要事項と捉えて、他社よりも率先的に先行投資し、生産性の飛躍を期待する企業

 ▶ 現代のワークスタイルに必要な機能として考え、ニーズのある設備を構築する企業

 ▶ 「DXってなに?食べられるの?」という社長の企業 (すみません、調子にのりました💦)


少なからずDX推進や働き方改革などに世の中が取り組んでいく時代に
その成果はDXに成功した企業DXに失敗した企業に明暗が分かれます。

バンブー社長

コロナの影響でテレワークが普及したことによって
デジタル格差が、よく見えるようなっちゃったんです。

DX推進とは、デジタル技術を活用して仕事の効率化を求めることです。

パソコンやメールのような形でデジタル化が始まった時と同じように、
次のアプリに対応できるか否かで、企業の存続が決まります。(大げさかな?)

但し、経営者の目線のみでDX推進を捉えてしまうと、
以下のようなポイントに囚われてしまう危険性があります。

◆デジタル技術によって年間数万時間ものコストが削減できた。

◆人件費を大幅に減らすことができた。



これは、数年前の働き方改革でおこったムーブメントと同じ風潮を感じます。


つまり、
ワークライフバランスのような形で短時間労働の人を増やして、
経営コストを抑えるという利点を求めてしまう観点です。

バンブー社長

コスト削減が的外れとは言いませんが、
それがDX推進や、働き方改革の最終目標ではありませんよね。


 DX推進とは
  デジタル技術によって最適化や効率化された働きやすい環境を整えること。

 働き方改革とは
  ひとりひとりの人生を豊かにすること。

それが、結果的に企業の生産性向上につながる。

つまり、
コスト削減を期待するのではなく、リターンを期待するものです。

デジタル化の波

デジタル化の波を乗り越えるとは、
コモディティ化したデジタル技術を使った他社とのビジネスに
支障がない状態(インフラ・リテラシー)を継続していく事だと思います。

だって、完全ペーパーレスに成功した会社であっても、
取引先がペーパー資料ONLYの会社であれば、
結局、レベルの低いほうに合わせなければなりません。
次第に、その会社との取引は嫌煙されるようになってしまいます。

今はまだギリギリ許容範囲なのかもしれませんが、
すぐに、デジタル技術による効率化が前提のビジネスにシフトする必要性に迫られます。

バンブー社長

その時、デジタル格差を広げないためには、
やはり、企業が率先してDX推進していくことが重要ですよね。

Bambooコラム

DX推進をテレワークの利便性向上に例えてみます。
ノートパソコンで仕事ができるような一人業務であればテレワークは効率的です。

 実は必要のない会議を何度も行っていたー(><)

 あいつは、声が大きいばかりで仕事をしていなかったー(><)

テレワークが普及したことにより、色々と見えてきたものもありますね。^^;


今まで、出社していれば仕事しているような雰囲気を出せていたとしても、
テレワークだと数字を出さなければ評価に結びつかなくなりました。

一方で、数字を出せる人は、自分の家庭環境や生き方に合わせて、
出社しなくても企業で成果を上げ、高い評価を受ける事ができます。

部門のエースとされている女性が子供を授かり、
一時的に職場を離れることになっても、
すぐにではなくても短時間で働き始めることができます。

家庭の事情や結婚などによって通勤が難しくなっても、
遠隔地から同じように働いてもらうことが可能です。

テレワークは、
働き方を個人のライフスタイルや生活環境に合わせて組み立て易くしてくれます。

企業としても優秀な人材に長く勤めてもらえることで、
生産性を下げることなく、むしろ人材の安定化によって企業の基盤がさらに強固になります。
そして、さらなるDX推進や次の投資に向かって行くことができます。

バンブー社長

まさに、プラス要素の連鎖ですね!

もちろん、テレワークにはセキュリティのリスクが伴うでしょうし、
企業としては、初期投資の出費が手痛いかもしれません。

それでも、リスク・コストに見合ったリターンがあると考える企業が
より率先的にDX推進を進めています。

バンブー社長

そこに、温度感の違いが表れるのかもしれません。

DX推進の本質

少子高齢化や労働人口の減少など、
すでに目に見える影響が出てきていると言えます。

だからこそワーカーを大切にすることは、
企業の安定した継続には不可欠です。

会社を形成しているのは人です。

商品やサービスにお金を払うのも人です。

企業(経営者)目線のみを考えずに、
むしろ、先にワーカーありきの推進をすることで
それが、両者のメリットに結びついていくのだと思います。



人を大切にするのがDX投資の本質



そう考えるのは、ただの綺麗ごとでしょうか?笑

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。^^

Bambooコラム

新村裕介
株式会社SPINNA BAMBOO 代表取締役

飲食店の調理師、店舗の工事会社、大手不動産系列の建築デザイン会社、大手什器メーカーのPM部門を経て、
2022年8月 株式会社SPINNA BAMBOOを設立。
ブランドショップの工事担当から、オフィスづくりの法人営業、ビル改修のコンストラクションマネージャー、
総予算100億円を超えるオフィス移転のプロジェクトマネージャーまで、多種多様な実績を積んできました。
この長年の経験を活かして、常にプロジェクトの入口から出口までの一気通貫した全体視野を持ちながらも
それぞれのステージに必要な役割に特化した、専門性の高いパフォーマンスを発揮します。
また、某大手IT企業での総務マネージャー経験もある為、インハウスの目線で課題を掴む事も得意です。

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